タロットには謎めいた絵が描かれていて、その意味をひとつずつ覚えなくてはいけないと思っているかもしれませんね。
でも、難しく考えなくて大丈夫です。
大事なのは、タロットカードから受け取ったインスピレーションを、そのままシンプルに言葉にすること。１枚のカードから発せられるメッセージは無限にあり、正しいとか間違っているとかは、ありません。
この記事では、タロットの中から『隠者』のカードについて、とくに重要なエッセンスを抜き出して、お伝えしています。
隠者の絵の解説
まずは隠者のカードの絵をご覧ください。
隠者の３つの注目ポイント
隠者の注目ポイントは３つです。
１、暗がりを照らすランプ
２、老人
３、洞窟ではなく、山の頂上
一つずつ順番に見ていきましょう。
１、暗がりを照らすランプ
「隠者」のタロットカードに描かれている、真っ暗闇の中、光を放つランプは、智恵の象徴です。
または、隠された真実という意味もあります。
どんな暗闇の中でも、智恵や真実は、輝きを失わない。多くの人たちを照らす光となる、といったところでしょうか。
「隠者」のタロットカードは全体的に暗いトーンですが、だからこそ、ランプの光が際立って見えます。
２、老人
ランプを持っているのが、老人であるということも、【隠者】のタロットカードの重要なポイントです。
【魔術師】のタロットカードに描かれていた、希望に満ちた若者ではありません。
【隠者】のタロットカードに描かれているのはここまで、さまざまな経験をして、いいこともつらいことも知り尽くした、老賢者。
知識と智恵にあふれていますが、体力はもうない、というところも【隠者】のタロットカードの注目ポイントです。
３、洞窟ではなく、山の頂上
暗がりの中にランプとくれば、洞窟なのかなとイメージしがちですが、【隠者】のタロットカードをデザインしたウエイトは、山の頂上だと言っています。
【隠者】のタロットカードに描かれている老人は、真理と智恵を求めて、険しい山道をたゆみなく登ってきました。
隠者本人の姿は誰にも見えないけれど、ランプは山の頂にかかる星のように輝き、後からやってくる者たちの目標になるでしょう。
隠者のキーワード
覚えておきたい３つのキーワード
隠者のカードの絵についてイメージができたら、隠者のカードの典型的なキーワードをご紹介します。隠者の覚えておきたいキーワードは３つ！
(1)経験主義
(2)過去
(3)秘密を知っている
時間を積み重ねているというのが、【隠者】のタロットカードが持つ重要なイメージです。
さまざまなことを経験してきたので、なんでも知っている。
また、俗世からは離れたところにいるというのも【隠者】のタロットカードの特徴です。
【隠者】のタロットカードには老人が描かれているため、単純に、長寿を表すこともあります。
今は引退しているので、過去のことには詳しいですが、未来には心を向けていません。
また、人と交流したいと思わない、孤高の存在でもあります。
隠者のカードが機能不全を起こした場合
【隠者】のタロットカードの長所がうまく出ないときには、それこそ、偏屈な老人になってしまいます。
尊敬されてしかるべき知識と智恵があるにもかかわらず、後からやってくる人たちに教えないかもしれません。
また、経験したことがないものや、見たことがないものは、この世に存在しないも同じといった、頑固なところが【隠者】のタロットカードの特徴としてあります。
隠者の実占例
そんな【隠者】のタロットカードが、実際の占いの中で出てきたら、どんな物語が展開するのでしょう。
たとえば、人間関係を占ったなら、年上の人が登場しそうですね。
経験豊かで、知識を持った人が、出来事のキーパーソンになる。
智恵がある年長者という点においては、教皇にも共通するところがありますね。
でも、隠者は教皇のように、多くの人たちの前に出て、救いの手を差し伸べるといった人物ではありません。
礼を尽くして教えをこえば、あるいは答えてくれるかもしれませんが、もはや人生の終盤に至っている隠者は、積極的に行動するのを好まないのです。
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■タロットカードの意味・解説ページ一覧
【大アルカナ】
0.愚者 / 1.魔術師 / 2.女教皇 / 3.女帝 / 4.皇帝 / 5.教皇 / 6.恋人 / 7.戦車 / 8.力 / 9.隠者 / 10.運命の輪 / 11.正義 / 12.吊るされた男 / 13.死神 / 14.節制 / 15.悪魔 / 16.塔 / 17.星 / 18.月 / 19.太陽 / 20.審判 / 21.世界
